写真同じです
美しい小石という名のシャトー
『デュクリュ・ボーカイユ』という名前はボーカイユ(美しい小石)という通り、その土地からは色とりどりの小石が多く見つかった事からその名がつけられました。その石のお蔭で畑は水はけが良く、素晴らしいワインが出来る理由の一つとなっています。シャトーの建物は美しいヴィクトリア調で、ボルドーでは珍しく、シャトーの建物の下にセラーが造られています。
シャトーの歴史は13世紀の初めに遡ります。1720年からベルジュロン(Bergeron)家の所有となり、国内外で評価が急速に高まりました。1795年にベルトラン・デュクリュ(Bertrand Ducru)氏がオーナーとなり、自身の名前を付け足した為、シャトーの名前は『ボーカイユ』から『デュクリュ・ボーカイユ』となりました。べルトラン氏はシャトーを改築し、畑の改良に力を入れました。その努力は1855年の格付けで2級に選ばれたことで、報われた、と言えるでしょう。彼の娘がボルドーの議員で役職にも着いていた事もあり、議会の飲み物にデュクリュ・ボーカイユが置かれていたそうです。
ボーカイユ家が71年間と長らく所有していましたが、1866年、100万フランで、ボルドーのワイン商、ナサニエル・ジョンストン(Nathaniel Johnston)氏の妻、ルーシー・キャロリン・ダシエール(Lucie-Caroline Dassier)に売却されました。ジョンストン氏は品種の実験を試みたり、ブドウの病疫について研究したりしました。マネージャーと共にボルドー液を完成させたのも彼です。63年間所有した後、1929年、大恐慌には耐え切れず、シャトーを手放しました。
そして、デスバラ(Desbarat)家が購入しますが、彼らも厳しい経済状況に耐え切れず、直ぐに売却します。そして、1941年に現在もオーナーであるボリー家のフランシス・ボリー(Francis Borie)が購入し、現在に至ります。
恵まれたテロワール
シャトー・デュクリュ・ボーカイユはサン・ジュリアンの中でも川に近い場所に位置している為、川の恩恵を十分に受けています。川は夏の暑さ、冬の寒さを和らげ、雹や霜の被害も最小限にしてくれます。
また、小石が多い土壌の為、水はけが良く、石による照り返しはブドウの成長の助けとなります。程よく豊かすぎない土壌である事もあり、根は6m近く地中深く伸びていきます。
面積75haの畑は、カベルネ・ソーヴィニヨンが70%、メルローが30%植えられています。平均樹齢は35年。手摘みで収穫されたブドウは、厳しく選果され、区画、品種、特徴ごとに発酵を行います。抽出はソフトに行っています。マロラクティック後はすぐに樽熟成を始めますが、最初の澱引き作業の時に最初のブレンドを行います。新樽比率は50~80%。フレンチオークは厳選された5社から購入。樽熟成は18ヵ月行います。コルクメーカーも品質管理の為、5社から購入しています。
美しき金と黄色のラベル
ファーストラベルのシャトー・デュクリュ・ボーカイユに加え、セカンドラベルのクロワ・ド・ボーカイユを造っています。ボリー家はまた、デュクリュ・ボーカイユの西側にシャトー・ラランド・ボリー、リストラックにシャトー・デュクリュゾーを所有しています。
Chateau Ducru Beaucaillou
サン・ジュリアンの川沿いで、美しい小石(=ボーカイユ)が多い土壌と温暖な気候に恵まれたスーパーセカンド。穏やかで堂々とした風格を漂わせるその品質は、五大シャトーに迫ると評されます。
密度が高く、ぎゅっと詰まった味わいながらタンニンはどこまでもなめらかで、シルキーな味わいです。人目をひくオレンジ色のラベルや、ミック ジャガーの娘がデザインしたセカンドワインのラベルなど、独特な世界観を持っています。
カカオやチョコレート、バラなどの凝縮された複雑味ある香り。穏やかで繊細さを持ち、かつ堂々とした風格。
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